ガンプラ初心者の為の“ガンプラ全塗装”講座:1

★塗装〜仕上げ 編
(このコンテンツはあくまで初心者向けです。
  完璧な仕上がりを求めるモノではなく、
  誰でも出来る簡単な方法ですのでご注意ください。)

さて、準備はバッチリできましたでしょうか?
ここからはいよいよ塗装に移ります。
基本的にエアブラシを想定していますが
缶スプレーでも同様の手順になりますので応用してみてください。
まずは、塗装に必要な工具と消耗品を紹介します。
エアブラシ塗装を行うなら
エアブラシとコンプレッサー、レギュレーターは必須です。
又、室内での塗装になりますので塗装ブース、もしくは換気扇に
塗装用のマスクを併用してください。
有機溶剤は人体に多大な悪影響を及ぼします。
楽しい趣味のはずが体を壊してしまっては元も子も有りませんので
ここは資金を惜しまず準備した方がいいと思います。

さて、画像には塗装関係の消耗品が写っています。
アクリルラッカー系塗料、シンナー(薄め液)
エアブラシ用シンナー(薄め液+リターダー)と塗料皿があればとりあえず
塗装は出来ます。

画像にあるツールウォッシュはエアブラシの洗浄用です。
シンナーでの洗浄よりもスピーディーな洗浄が可能ですが
強力な溶剤なので扱いに注意が必要です。
フローリングなんかにこぼしてしまうと悲惨です・・・
1・サフェーサー塗装

洗浄したパーツが完全に乾燥したら、最初に塗るのがこのサフェーサーです。
いわゆる下地塗料という物ですが
細かい傷を埋めてくれる他に、塗装の食いつきを強めてくれます。
通常のサフェーサー以外にも
プラスチックへの食いつきを強化したプライマーサフェーサーや
色が付いたカラーサフェーサー、
無色透明で金属等の塗料をはじく素材に対して下地に使うプライマーなど
下地塗料にも用途によって様々な種類があります。

今回はGSIクレオスのプライマーサフェーサー1200を使用します。
数字が大きくなるほど目の細かい粒子だということを覚えておいてください。
サフェーサーを2倍〜3倍にレベリングシンナーで希釈し、
エアブラシのエア圧を全開時に0.1MPaくらいに調整して、塗装します。
プラ板なんかに試し塗りをしてから塗装すると確実性が増します。
私の場合はちょうどいい希釈具合のものを事前に用意しておいて
すぐに使えるようにDPボトルで保管しています。
サフやクリアーは毎回使用するので
その都度希釈するより効率が良くなります。

塗装のコツはパーツへの距離とエアブラシを動かす速度なのですが
これはやってみないと難しいと思いますので
まずはいらない部品やプラ板で練習しましょう。
2・本塗装

サフェーサーを塗り、乾燥させたらメインになるカラーを塗装します。
アクリル系塗料をレベリングシンナーで2〜3倍に希釈します。
この2〜3倍というのが曲者でして、
塗料に含まれる顔料の含有量などの影響で、
色によって丁度いい希釈率はバラバラなのです。
ですので、まずはスポイトや目盛付きの塗料皿などで2倍に希釈し、
プラ板で試し塗りをしながら少しずつ希釈を進めて、ちょうどいい所を探します。
画像にある赤はクレオスのハーマンレッドをベースに調色したものですが
およそ2.5倍希釈でジャストでした。
キット1体を塗るのに確実に余るくらいの量を用意しておく事で
途中で足りなくなって作り足したら色が合わない・・・という事故を防げます。
リックディアスは赤の割合が多いMSなのでハーマンレッド2本分を用意しました。
(もちろん大量に余りますが、他でも使えるのでOKです)
エアブラシのエア圧は先ほどと同じで大丈夫です。
画像はツヤが出るように塗っていますが
別にこの時点でツヤを出す必要はありません。
ちなみに垂れる寸前が一番ツヤが出るのですが
リスクも大きいので慣れるまでやめておきましょう。
薄く、数回に分けて乾燥させながら塗るのが一番安全です。
3・クリアー塗装

色を塗ったパーツはじっくり乾燥させてください。
表面乾燥は10〜15分ですが、
完全乾燥には相当な時間がかかります。
焦って上塗りを重ねると、失敗の原因になりますので
長すぎるかな?くらいの時間乾かしてから次に進みましょう。

乾燥させたら、次はクリアーを塗装します。
クリアーは本来仕上げ用の塗料なのですが
この後の作業に対して、塗装面がツルツルの方が都合がいいので
ここでクリアーを塗っておくのが正解です。

ちなみに希釈率は同じく2〜3倍・・・私は3倍で使っています。
クリアーをちゃんと塗ってやると、画像のようなツヤツヤ状態になります。
もし、ザラザラになってしまった場合は
パーツを離しすぎて塗装してしまったか、希釈し足りないかのどちらかです。
その場合はザラザラをペーパーでキレイにならしてサフからやり直しです。
4・スミイレ

クリアーもしっかりと乾燥が必要です。
焦っても何もいいことは無いので、じっくり乾燥させましょう。

次の工程はスミイレです。
凹モールドやスジボリにエナメルの塗料を流し込むことで
モールドをはっきりさせるのが目的です。
使用するのはエナメル塗料とエナメル溶剤。
エナメル塗料を5倍くらいに希釈したものを使用するのですが
最初から希釈済みで販売されているスミ入れ塗料でも構いません。
スミを入れたい場所に筆先でチョンと塗料を乗せると
毛細管現象ですーっと流れていきます。
画像のようにはみ出してしまってもなんの問題も無いので
気にせず塗りましょう。
スミイレを行ったら、またまた乾燥させます。
エナメル塗料は乾燥が遅いらしいので、これまたじっくりと。
作業時間の大半は乾燥になってきますね・・・

乾燥したら、はみ出したスミの拭き取り作業です。
基本は麺棒にエナメル溶剤を染み込ませて拭き取るのですが、
ナフサ重油系のジッポオイルを使用する方が乾燥が早く、
不要な部分へ流れてしまうのを防げますのでこちらをお勧めします。
又、綿棒は毛がパーツに付きやすいので、
私は毛が出ないガイアノーツのフィニッシュマスターを愛用しています。
ジッポオイルを塗料皿に必要量出して、
フィニッシュマスターに少しだけ染み込ませたら
拭き取りたいモールドをまたぐように拭き取ります。
モールドと並行に拭き取ると高確率でモールドの中も拭いてしまうので注意です。
もし、拭き取りに失敗し、スミが消えてしまった場合はスミイレからやり直しです。
きれいに拭き取りが完了しました。
エナメル溶剤は乾燥に少し時間がかかります。
ジッポオイルは乾燥が早いのですが、
油ですので今後の作業に備えて、乾燥機で完全乾燥させます。
30分程度で完全乾燥しますので、次の工程に移れますね。
5・デカール

キット付属のシールやこすって転写するドライデカールを使用する場合も
水転写式デカールを使用する場合も、
デカールはこのタイミングがベストです。

使用する工具は
デカールカット用のハサミとデザインナイフ・ピンセット・綿棒と水。
あと、画像に写っていませんが、マークセッターがあると便利です。
見えにくいとは思いますが、
デカールをカットし、水につけています。
5秒くらいで十分なのですが、長期在庫されていたものなどは10秒程度つけないと
剥がれてくれない場合もあります。
水からピンセットで取り出して、
給水性のある紙などの上へしばらく置いておきます。
ティッシュだとホコリがくっつきやすいので
キッチンペーパーやキムワイプがいいでしょう。

ピンセットでつついてデカールがずれてきたら貼り付けできる状態です。
デカールを貼る箇所にホコリが乗っていない事を確認し、
マークセッターを少しだけ垂らしておきます。
デカールの大きさによってマークセッターの量は調整してください。
マークセッターは薄めた糊のようなもので、デカールの密着を強めてくれます。
デカールを所定の場所にピンセットで乗せていきます。
台紙をパーツに近づけてずらすようにすると貼りやすいです。
画像のように複数に一度に乗せるのは失敗の元ですので
慣れるまでは1つずつ慎重に行いましょう。
ピンセットでデカールの向きなどを調整し、
綿棒で真っすぐ上から押さえるようにして、
余計な水分を吸い取りつつ、デカールをパーツに密着させます。
カーウインドウフィルムを貼る時のように空気を追い出しながら
綿棒で押さえましょう。
水を使っていますので乾燥時間は最低でも1晩。
乾燥機に入れっぱなしで放置します。
時間に余裕があるなら2日くらいは乾かしたいですね。
6・つや消しクリアー塗装

いよいよ仕上げです。
つや消しクリアーを2〜3倍で希釈し、パーツを塗装します。
塗った直後はシンナー分でツヤがあるように見えますが
乾燥するとびっくりのつや消しになります。

ちなみに私は2.3倍くらいで使用しています。
又、つや消し具合を変更したい時は
通常のクリアーにフラットベースを混合すれば、任意のつや消し具合を再現できます。
ツヤは一回の塗装で消えますが
デカールの段差は数回塗らないと消えません。
しかし、クリアー層を厚くしすぎるともっさりした質感になるので
2〜3回ほどの重ね塗りで我慢しましょう。
今回は2回塗りで仕上げています。
7・メタルパーツ取り付け

もし、メタルパーツを取り付ける場合は、
今回のように塗装が終了してからになります。
メタルパーツの塗装はパーツと別で行い、仕上げてから合体させましょう。
なお、メタルパーツを塗装する場合は
下地には必ずメタルプライマーを使用してください。
そのままだと塗装をはじいてしまいます。

メタルパーツの取り付けにあたって、事前に穴あけなどを行いますが
寸法通りの穴をあけていれば、接着しなくても
きっちりはまってくれる場合が多いです。
しかし、小さなパーツなので落とした場合は紛失になってしまうので
瞬間接着剤や、ジオラマ用の透明の接着材を使って固定します。
接着剤がはみ出さないように色々工夫してみてください。
と、いうことで、無事に完成となりました。

販売目的で作るプラモではなく、個人で楽しむレベルとしては
ここまでの手順で十分な仕上がりになるはずです。

逆に、販売目的であれば、パーツのエッジを出したり、ヒケを埋めたり、
サフの次に中研ぎを行ったり・・・と工程はどんどん増えます(汗

まずは、手順をきっちりと踏んで全塗装を行う事を目標に進めてください。
いくつか作るうちに、もっとこうした方が・・・という発見が有るはずです。
そうやって少しずつ作業精度を上げていけば
いつかは「脱・初心者」となるはずですので。


長文を最後まで読んでいただいてありがとうございました。
不明な点などは、製作記の方でコメントにでも質問いただければ
わかる範囲でお答えしますのでお気軽にどーぞ♪

それでは、みんなでガンガン塗装しましょう!
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