ガンプラ初心者の為の“ガンプラ全塗装”講座:1

★塗装準備 編
 (このコンテンツはあくまで初心者向けです。
  完璧な仕上がりを求めるモノではなく、
  誰でも出来る簡単な方法ですのでご注意ください。)

七式ガンプラ部が活動を始めてから、毎日毎日ガンプラ相手に四苦八苦してきました。
ようやく、自分で納得のできそうなモノを作れるようになってきたので
ここまでに得た知識と経験を「これからデビューするモデラーさん」に伝えたいと思います。
簡単にできますので是非チャレンジしてみてくださいね♪
1・パーツカット

まずはランナーからパーツを切り離す作業です。
使用する工具はゲートニッパーのみ。
ニッパーの性能はゲート処理の難度に大きく影響しますので
初心者こそいいものを使うべきだと思います。
タミヤの薄刃ニッパーが価格も手ごろでオススメです。
ランナーからの切り離しは、画像の様にゲートを残して行います。
ランナーからゲートに変わる部分(細くなった部分)を切ってください。
間違って太いランナーを切るとニッパーが消耗しますので注意です。
次に、残したゲートを切っていきます。
ニッパーの背の部分をパーツと並行に押し当てる感じで切るときれいに切れます。
まだゲートの根っこが残っていますが、このままで構いません。
2・改修作業

これは必須ではありませんが
もし、スジボリを行ったり、メタルパーツを埋め込む場合は
この時点で作業を行うのがいいと思います。

今回はスジボリでのパネルライン追加を行います。
使用する工具は
ケガキ針・BMCタガネ等のスジボリツールとガイドテープです。

ちなみに、完璧な仕上がりを求める場合は
先に表面処理を済ませる事が多いです。
理由としては、ヒケの処理にパテを使う為、
せっかくのスジボリが消えてしまう事が多いからです。
ただし、初心者が自分用に作る場合はヒケ処理は削って行う程度で十分なので
今回はこの順番で説明させてもらっています。
はい。スジボリ完成です。
途中の画像が無いのですが、製作記などで色々紹介しているので
参考にしてみてください。

手順としては
・彫りたいデザインを考えたらガイドテープを貼り付けます。
・ガイドテープに沿ってケガキ針で数回軽く彫ります。
・メインで使用するスジボリツール(今回はBMCタガネ)で力を入れずに
 彫りたい深さになるまで数回なぞって彫ります。
という感じで言葉にするとすごく簡単です。
やってみると結構難しいので何度も練習しましょう。
左右対称に同じものを何度も彫らなくてはならないので
慣れるまではシンプルなデザインにしましょう。

もし、失敗しておかしな所を彫った場合は後でペーパーを使う際に削り落とすか、
パテを使って埋めるか、どちらかの方法でリペアします。
3・ゲート/表面処理

スジボリや穴あけが終わったら、ゲート処理と表面処理を行います。
使用する工具は
・サンドペーパー各種(#320〜600程度)
・当て木ツール各種
・スポンジヤスリ(#800〜1200程度)
サンドペーパーには色々種類がありますが
タミヤのフィニッシングペーパーが安定して使いやすいです。
当て木は硬くて平面ならなんでもいいのですが
両面テープで張り付けるタイプの物は交換が手間なので
HiQパーツのリタックスティックハーフがオススメです。
まずは#320で大まかにゲートを削り落とし、
#400でその傷をならしながらパーティングラインを削り落します。
このパーツは真ん中にパーティングラインがありますが
さすがに目立ちすぎるのでここで削り落しておきましょう。
この際、ペーパーは出来るだけ1方向に使用する方が後で傷を消しやすくなります。

先ほどのスジボリではみ出した部分はこの時点で削ってならしておきます。
どうしても削り落せない場合はポリパテで埋めて乾かしてから削る、という手順になります。
次に、#600で先ほどの400で付いた傷を消していきます。

既にお気づきかもしれませんが
ペーパー跡というのは番手を順番に細かくしないと消えません。
320の跡は400でしか消えませんし、
400は1000とかで消すのは至難の業です。
ここは素直に順番に320>400>600>800・・・と進めましょう。
と、いう事で順番に#1000まで来ました。
私の場合は#800まではペーパーを使いますが、
#1000はスポンジヤスリを使っています。
この辺は好みで使い分けてください。

1枚目と比べて表面がずい分きれいになっているのが分りますでしょうか?
これくらいまで磨けば、塗装後に傷が残るような事は無いでしょう。
そして、ここまで手つかずだった部分もペーパーで表面をならします。
スポンジヤスリの#1000だけで十分です。
前面に均一にヤスリをあてる事を心掛けてください。
仕上がりと耐久性に大きく影響しますので。

全体にペーパーをかけると、パーツの面にヒケが見つかります。
ヒケとは面の中で一部くぼんでしまっている部分ですね。
これが見つかったら、その部分を再度#400あたりから削って
できるだけ平面になるようにしておきます。
上級者はパテを盛って削るのが当たり前ですが
初心者ならある程度まで平面になれば十分でしょう。

これで表面処理は終了です。
4・パーツ洗浄

サンドペーパーを使用すると削りカスが出ます。
削りカスはモールドの中に入り込んでしまうので、ここでいったん部品を洗います。
台所用の中性洗剤を薄めてじゃぶじゃぶ洗いましょう。
モールドの中は歯ブラシなんかを使うと洗いやすいですね。

洗い終わったらホコリの出にくい布で軽くふきます。
裏面のダボ(パーツを組み合わせる凹穴)の中に水が溜まりやすいので
そこはエアブラシを空吹きして水分を飛ばしておきましょう。
この次の工程は塗装になりますので
水分をきっちりと乾燥させないといけません。
乾燥機を用意できるならば、乾燥時間を短縮させられるので活用してください。

これで、塗装前の準備は完了です。

次はいよいよ塗装に移ります。


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