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| 〜NSX 購入までの道のり〜 | GoBack to TopPage |
| 「REが世界でイチバン!」と豪語していたたかおっち。 とにかくマツダ、セブン、ロータリーが大好きでした。 今、手元からRE車は無くなってしまいましたが、その気持ちは今でも変わっていません。 そして、大好きなRE車に替わってたかおっちが愛車に選んだのはホンダ、NSX。 今まで散々ロータリーロータリー!と言ってたのになんで?と思われるかもしれません。 正直、自分でもRE以外の車に乗ることに違和感を覚えています。 今、納車後の興奮冷めやらぬ中、この文章を書いているのは ある意味自分の中での気持ちの整理をつけるためでもあります。 そういうわけですので、長くなるかもしれませんが少々お付き合いください・・・ エイトのフルエアロ化が終わった頃。 たかおっちは奥さんにポロりとこう漏らしました。 「なぁ、オレさ・・・クルマ乗り換えようかな〜?って思ってるんよ。」 驚くというより困り果てた顔で奥さんに見つめられ、たかおっちはすこし気まずくなりました。 「ああ、いや、今のはなんとなく言っただけやから・・・」 自分自身も確固たる意志があって言ったわけでもなかったのでその場は誤魔化しましたが 一度口に出してしまった心の底の部分はすんなりと消えてくれるものではありませんでした。 人生で初めての新車だったRX-8.。 快適でそこそこ速く、なによりもロータリー搭載のスポーツカーであることが誇りでした。 それなのに、「乗り換え」を意識した途端、エイトに対する不満な部分ばかりが目に付くようになりました。 また、現行の新しい車に乗ったことで視野が広がり ロータリー以外の車にも次第に目がいくようになっていたことも拍車をかけました。 とはいえ、いくら不満があったとしても自分で選んで買った愛車です。 しかも、自分の収入からは明らかに不釣合いで贅沢な車です。 そんなにカンタンに乗り換えできるものではありません。 悶々とする毎日でしたが、大人らしく、ここは我慢することにしました・・・ 我慢することを決めたたかおっちですが、無意識のうちに好みが変化していくのを感じていました。 本屋で手にしたのは外車専門誌。 それも到底手の届かないフェラーリやランボルギーニ、そしてポルシェなどが中心の雑誌でした。 それまで欠かさず購入していた国産ミドルクラスがメインのチューニング誌から次第に足が離れ 気が付けば部屋の本棚にはそうそうたるスーパースポーツの見出しが並ぶようになりました。 実はたかおっちは元々スーパーカーが好きだったのです。 ですが、あまりにも現実からかけ離れた存在だったため、 特に情報を集めるようなことはしていませんでした。 これも年とともに好みが変化し、視野が広がったせいでしょうか? だんだんと、たかおっちはディープな世界に没頭するようになりました。 現実的にかろうじて手が届くスーパースポーツといえばやはりポルシェでしょう。 911(996系)のカレラなら中古で500万から・・・ ケイマンのベースグレードも500万後半くらいで目にすることができました。 お買い得感があったのは前期のボクスター。 それなりの程度でも200万円台で買えそうです。 来る日も来る日もポルシェの中古車情報やチューニング情報をかき集めるたかおっちを見て 奥さんがついにこう言いました・ 「そんなに乗り換えしたい?」 たかおっちは少々驚きました。 単純に楽しくて調べていただけで、乗り換えするという事はすでに薄れてきていたからです。 次に乗り換えるタイミングでもしかしたら買えるかな?くらいの気持ちだったかのです。 「んー・・・まぁしたいはしたいけど・・・さすがにムリやろ?」 「・・・でも、なんか最近エイトの話あんまりせんようになったし・・・」 「走ったりしてないからな〜、下の子も産まれて余裕も無くなってきたし。」 「それやったらいいねんけど、もし、どうしてもって時は相談してな。できれば協力したいから。」 ・・・たかおっちは正直感動しました。 奥さん、理解ありすぎじゃないですかね? そんな事言ったら、たかおっちはもう止まりませんよ? 暴走モードスタンバイOK!ですよ? もうし〜らないっと・・・ やがて、たかおっちは本格的に乗り換えに向けて始動します。 奥さんからの条件は 『絶対に後悔しない車を選ぶ』 『趣味の車の乗り換えはこれが最後』ということでした。 もちろん予算の制限はあります。 たかおっちの年収は正直少ない方です。 奥さんが毎月細かくやりくりしてくれているおかげで貯まってきた貯金に手を出すわけですので こちらもあまりムリは言えません。 しかし、妥協するわけにもいきません。 ヘタしたら人生で最後のスポーツカーになるかもしれないのですから。 吟味に吟味を重ね自分のカーライフを預けきれる車でなければならないのです。 失敗すれば後悔だらけの毎日が待っている。 そう思いながら、たかおっちは乗り換え候補の検討に入りました・・・ ポルシェ911、ケイマン、BMW Z4、R34GT-R、FD3S、ロードスター、 S2000、MR2(SW)、80スープラ、TVRグリフィス、キミーラ、ロータス エリーゼ、 国内、海外を問わず、好みのスポーツカーの情報を集めました。 ハイパワーなスーパースポーツ情報に偏っていたため 最初のうちはパワーのある大排気量のGT-Rやスープラ、ポルシェ辺りが有力でした。 しかし、ポルシェは信頼性が上がってきたとはいえ外車の中古。 予期せぬトラブルに見舞われた際、自分で対処しきれない可能性が高いと思い却下。 国産ハイパワーターボ勢はフルチューンに至るまでの金銭的リスクが大きすぎることと、 いずれも重量級でたかおっちのスタイルには一致しないと思い却下されました。 この辺りまではスッパリと切れたのですが、ここからは難航しました。 国産ミッドクラスのスポーツカーではどうも物足りないのです。 速さだけではなく、スタイリングや設計、企画から販売までの経緯など 全てにおいてしっくり来るものはなかなかありませんでした。 最後まで候補に残っていたのはFD3SとMR2、そしてS2000でした。 FD3Sは何度も乗ったことがあります。 しかし、新鮮味がありません。 扱いなれたマツダ、ロータリーであることは魅力でしたし、スタイルも好みでしたが ロータリーターボの耐久性を考えても長く乗り続けるのは難しいと判断しました。 残るはMR2かS2000か・・・ ミッドシップかフロントミッドシップ・・・ ターボかNA・・・ 2名乗車なのは同じだけど・・・ ん・・・? 待てよ、ミッドシップといえばもう一台。 ふと、それまで候補に挙がっていなかった国産唯一のミッドシップスーパースポーツを思い出しました。 一度も調べていなかったのは手が届かないと無意識に思い込んでいたからでしょう。 まさか、買えないよなぁ・・・ そう思いながらネットで中古車情報を検索してみると・・・ 意外や意外、安いものだと200万円台であるではありませんか。 こうして、NSXは途中参加で購入候補に挙がりました。 まずは情報収集です。 国産唯一のオールアルミボディーをまとうスーパースポーツ。 軽量かつパワフルで国産トップクラスの動力性能。 なによりもヨーロッパ勢に引けを取らないスタイリング。 調べれば調べるほどに魅力的な文句が飛び込んできます。 しかし、一方でNSXは非難にも事欠かない車でした。 開発当初から大幅に変更になったボディサイズやエンジン。 トランクにゴルフバックが入るスペースがある。 フェラーリになりきれなかった車。 素人の意見だけならともかく、 困ったことにジャーナリストや評論家の中にも手厳しい意見がちらほら・・・ ですが、不思議とその非難はマイナス要素に聞こえてきませんでした。 自分でもある程度のメンテナンスが可能な国産車であり、 他に類を見ないレイアウトを持っているというだけでお釣りがくると思ったからです。 かくして乗り換え候補は絞られました。 NSX。 こいつに決定です。 車種が決まれば後は車両を決めてエイトを売るだけです。 意気揚々とネットに向かっていました。 この先に思わぬ落とし穴があるとも知らずに・・・ 一つ目の落とし穴はエイトの買い取り価格でした。 まずはエイトの中古車相場が想像できないくらいに低かったことです。 さらに、フロントコアサポートの交換がボルトオンではなく溶接であることから修復暦までついてしまい、 300万以上した新車の査定額はたったの2年2万キロで目も当てられないものになっていました。 最初の査定額を聞いたとき、たかおっちは顔面蒼白でした。 んなアホな・・・という感じです。 エイトの売却額は予算のうちの大部分を占める予定でしたのでこれは大きな誤算でした。 二つ目の落とし穴はNSXの相場でした。 当初探していた車両の条件は『マニュアルミッション』『白か黒』『あるていどの程度』くらいでしたが NSXの中古車はATの比率がかなり高く、安いものはほとんどがATだったのです。 奥さんに大体300万くらいで収まるかな〜?と話していたのに、 そこそこの程度のMT車は到底その値段では買えなかったのです。 ただでさえ、エイトの査定が低く、予算が厳しくなってきたところに、当初の予定を上回るNSXの価格。 この二つの落とし穴によって乗り換えの道はいったん閉ざされたかに見えました・・・ せっかくのチャンスをカンタンに諦めるわけにも、まして妥協して違う車種にするわけにもいかない! そう思ったたかおっちは何社もの業者にエイトの査定を依頼し、 毎晩しつこいほどNSXの情報を奥さんに話しました。 やがて、奥さんはたかおっちの情熱(しつこさ)に負けたのか、予算の上限を引き上げてくれました。 というか、そんなに大金が我が家にあるとは思いませんでした。 奥さんのやりくりに感謝してもしきれません。 エイトの査定はどこも散々な結果だったので引き続き努力することにして とりあえず近くにあるNSXを下調べしてみることにしました。 この頃には、ネット上ではありますがかなりの数のNSXを目にし、 次第に条件も変化してきました。 『家に入れないのでストックボディのもの』 『MTだがATのMT載せ換えもOK』 『記録簿の多く残っているもの』 『色は選べないものと思え』 さらにはアフターパーツの価格が尋常ではないということを踏まえて 『好みのいじり方ならチューンドもアリ』 そんな条件で何台かピックアップし、 その中でも一番中身にお金がかかっていそうな一台に目星をつけました。 お店も隣の大阪だったのでこれなら見に行くのもカンタンです。 すぐにメールで連絡し、休みの日を選んで見に行きました。 決して広いとは言えない(むしろ狭くて驚いた)敷地内のガレージの中で 少しホコリをかぶってたたずむ真っ赤なNSX。 レボリューションのハイパフォーマンスキット(なんと90万円もします)で調律され、 最低限のエアロパーツで武装したその車両にたかおっちは胸を躍らせました。 店長さんに話を聞いている間にも、その車両の問い合わせの電話が何度もかかってきていました。 聞くと、業販の問い合わせがほとんどだけども、問い合わせは多い車両だということでした。 ここには同時にエイトの査定もお願いしたのですが、そちらは撃沈。 自分で他の方法を探すことにしましたが、売れなかった場合は下取りは可能だということでした。 「ちょっと家に電話してきます。」 予算ギリギリ、しかもエイトはまだ売れていない。 そんな状況ではありましたが、この手のクルマとの出会いは運命だととある漫画でも言っていましたし 問い合わせが多すぎて売れてしまう可能性が高かったので とりあえず手付けを払ってキープしてもらうことにしようと思ったのです。 思ったのです・・・ 思ったのですが、気づいた時には契約しちゃってました。 いや、勢いってのは怖いものです。 もちろん電話で奥さんの許可は取りました。 しかし、納車整備費用と車検費用の高いこと高いこと・・・ 自分の勤める会社でも車の販売はやっているので大体の金額はわかっていたのですが 明らかに高かったです。 しかし、しょうがないですよね。 もうこれしか無いと思ってしまったんですから。 この時点でたかおっちの次の車両は決定したわけです。 納車まで一ヶ月。 その間にエイトを売ってしまわないといけません。 最終手段で自分の店から業者間のオークションに出してもらうことにしました。 事前におおよその査定をしてもらったところ、一番高い金額が出たからです。 しかも、他の査定ではパーツは取り外さないで欲しいと言われたのですが こちらはあらかじめいくつかの売れそうなパーツを純正に戻した場合の査定でも 買取専門店を少しだけ上回っていました。 さっそく自力で外せるパーツを純正に戻し、会社にエイトを預けました。 最悪売れなければ流れてしまうかもしれない。 そんな不安をよそにポンポンと値段はあがり、 なんと最初に出された査定額の+30万という金額で取引終了となりました。 さらに部品を外しているのでそれも後で売ることができます。 これに一番喜んだのは言うまでも無く奥さんです。 いわく、貯金が少し戻ってくると。 こんな紆余曲折を経て、本日NSXは納車されました。 エイトでもカツカツな我が家への進入路ですので 一人ではとても通れず、当分は誰かに左右を見てもらわないと家から出られません。 とても面倒ではありますし、リスクは恐ろしいほど高いのですが 一生乗るつもりのクルマであれば、多少傷が入ったところで問題無いと割り切ります。 だって、もう査定額を気にする必要はないんですから・・・ Fin |
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